棚田の花段
– TANADA NO HANADAN –
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かつての風景が変わっゆく。
近年は、時代の流れや米生産の技術的発展等に伴い、棚田での生産労働に対する対価が見合わなくなりました。また、高齢化、後継者不足、過疎化などといった要因も重なり、耕作放棄地が年々と増え続け、荒廃していく棚田は、かつての里山の風景を変えてしまいました。
そこで、棚田を活用し、自然と共に人が賑わう元気な地域を地域を創出する為に、2019年耕作放棄地の開墾を開始。棚田を通じて様々な事業化を図る棚田再生プロジェクト「ときめく棚田大作戦」が始まりました。
時代による棚田の変化。
1950年代の棚田群
長門市油谷向津具半島一帯は、日本の高度成長が始まる前後昭和50年代末までは約25,000枚(600ha)の棚田に埋め尽くされていました。眼下に海を望む景色は息をのむほど美しく「日本の棚田百選」や「やまぐちの棚田20選」にも選定されています。
2019年の棚田
半島一帯に広がっていた棚田群の風景は変わり、耕作放棄地は増え続けています。ひとたび耕作放棄地になってしまうと、竹や草や木が生い茂り、開墾は困難になります。しかし、そのような現状を打破すべく、地域の方々の協力のもと、一枚一枚丁寧に開墾していきました。開墾後の保全整備のほとんどの作業も人の力で丁寧に整備していきました。
ときめく棚田大作戦
棚田再生の第一歩として、耕作放棄地を開墾し、蒸留酒(ジン)の材料となるハーブの入植を始めました。農薬・肥料を使用せず、環境に適合するハーブを選定、入植していきます。ハーブの圃場となる東後畑棚田の特徴は、海から棚田に吹き込む霧や風に含まれる微量ミネラルと鉄分を多く含む赤土の土壌です。この環境で育つハーブは香りよく高品質に育ちます。このハーブ入植が、棚田再生のきっかけの一部になる事を私達は望んでいます。
「Neo Blue Distillery」で製造されるジン『青舞(オーブ)』。
名前の由来は、「長門市の景色は青が舞っているように美しい」と名付けられました。『青舞』は、棚田で育てたハーブを中心に、四季折々のボタニカルで作られ、香水のような香り豊かな蒸留酒です。
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NPO法人ゆや棚田景観保存会
〒759-4711
山口県長門市油谷後畑1766
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